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エイズやHIVはどんな病気なのか

エイズとは後天性免疫不全症候群の事で、本来は感染しない病原体にも感染してしまう病気です。
エイズはHIVというウィルスが感染する事で発症する病気です。
人の体には細菌などから体を守る為の免疫細胞であるTリンパ球やマクロファージといった細胞に感染するのがHIVというウィルスです。
免疫細胞にHIVが感染する事で人の体は免疫不全に陥ります。
この状態になるとエイズに感染した状態で、様々な症状が体にあらわれます。

HIVが免疫細胞に感染すると2週間から3週間後には発熱などの症状が出ますが、その後症状は緩和されて長い期間潜伏してから症状が出始めます。
免疫が通常通り働かなくなるので、本来なら感染しても問題なく免疫が働いて健康な状態を保てる程度の事でも命に関わるほど重症化してしまいます。
感染初期の段階でも検査をする事で素早く治療に移る事もできますが、感染直後に出る症状はエイズ特有のものではないので検査をする人は極めて珍しいです。

HIVに一度感染してしまうと完治する事はできません。
しかし治療法がまったくないわけではなく、抗HIV薬によってウィルスの増殖の抑える事でHIVに感染していない人と同じくらい長く生きる事も可能です。
少しでも生命を長く維持して生活の質を上げる為に早期発見は重要になります。

HIVの起源について研究はされてきましたが、長らくはっきりしておらず現在でもいくつかの説があります。
研究が進められて最も有力なのがゴリラやチンパンジーなどの類人猿から人間に感染したという説です。
人間の免疫不全ウィルスとゴリラ等の類人猿の免疫不全ウィルスの類似性からアフリカの中西部で1930年前後に人間が類人猿を捕獲して捕食した際に始めて人に感染したと考えられています。

人間に感染したHIVは性行為や血液感染など様々な方法で他の人間にも感染が拡大していきました。
長らくエイズという病気自体が正しく把握されていなかった為に世界中にHIVの感染が広がったと考えられます。

死ぬこともある病気なのか

エイズはHIVに免疫細胞が感染してウィルスが増殖する事で免疫不全を引き起こします。
その為感染して放置していれば死ぬ病気と言えます。
しかし完全に完治する事がない病気ではあるものの治療法は確立されていて、ウィルスの増殖を抑え込む事で症状をできるだけ発症させないようにできます。
その結果完治は不可能でも感染していない人と同じくらいに寿命を延ばす事が可能なので、エイズは必ずしも死ぬ病気とは言えません。

早期発見して早い段階で治療をする事で生命の維持とその後の生活の質の向上に繋がります。
その為少しでも感染した可能性があると感じたり、不安を感じたら迷わず検査を受けるべきです。
もし長い潜伏期間を経て重篤な症状が出てから感染が確定して治療を開始した場合、早期治療をしている人と比べて平均寿命も治療しながらの生活の質も低くなる可能性が高いです。

具体的な治療としては抗ウィルス療法があって、内服薬を飲む方法なので普通に生活しながらでも可能です。
数種類の内服薬を同時に飲んでいきますが、薬を中途半端に服用してしまうと効果が出なくなる事があります。
その為飲み始めたら気分で服用をやめたり、飲み忘れがあっては絶対にいけません。

エイズ治療にかかる医療費は保険適用で条件を満たせば身体障碍者の認定を受ける事もできるので、医療費の負担は決して大きくありません。
経済的な問題で治療を中止しないといけない状況である場合は医療スタッフに相談するべきです。
他人に感染を拡大させない事も大事な事なので、感染する経路を医師に確認して家族など身近な人に感染拡大しないように注意する必要があります。
空気感染や飛沫感染はしないので、通常の日常生活を共に過ごす限りではうつる事はありません。

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